Monday, May 19, 2003

かわいいおばはん

誰が何と言おうと,近頃,りん姉はかわいい...

思えばりん姉,さんが来てからというもの,ちょいと調子が狂っていたようだ.
年がら年中ワサワサしてる上に,決して逆らいはしないけれど自分のペースを変えないさんに,どこかイライラしていたのかもしれない.
もともと要求は多い方だったと思うが,
それに加えて,喰えないと言おうか素直じゃないと言おうか,
とりたてて叱るほどではないけれど,こっちが鼻白んで "ヤだな" と思うポイントを,
痒いところに手が届くように押えてくるような犬になっていた.

(そー言われても何のことかわかりませんね.(笑) 
 まぁ例えば,言葉がわかってるのに聞こえないフリするとか,
 こちらが急いでるときにわざとグズったりとか,,,
 あ,そうそう,この間なんか,
 朝のトイレに連れ出すのを忘れた飼い主に向かって,
 真正面から目を合わせながらカーペットにオシッコするという,
 信じられないイヤガラセまでしたんだゾ,あーた!)

大抵は反則スレスレの巧妙な行為で,
こちらの怒りの持っていき場も無く,
牝犬も5歳も過ぎればオバハン化するということかと,
半分あきらめ,半分納得もしていたのだが,
最近,その彼女の態度が微妙に変わってきているのである.

どこか吹っ切れたと言おうか,人生を前向きに考えるようになったと言おうか,
それとも,何かをあきらめたと言うべきか,
さんの行動に目くじらを立てることが無くなり,
他の犬に対して唸るようなこともグンと減った.
食器を鳴らして満たされない気分を表明するのは相変わらずだが,その頻度もずっと減ってきている.

そして一番顕著なのが遊ぶとき.
これがもうやたら楽しそうなのである.
レトリーブ遊びのときなんか, 「おほほほほ〜,あたし,どうしちゃったのかしら〜♪」 という感じで,自分からピョンコピョンコ飛び跳ねている.
まるで子犬である.
これまでは,自分から遊ぶのを止めたり,
盛り上がってきたなと思いきや,急にしらけムードになって,
「止めましょうや,こんなこと...」 と言ってみたりしてたのにね.

遊びが終わって帰ってくれば,やっぱり無邪気にコテンと寝る.
このとき,背中やお尻など身体の一部をこちらにくっつけることが多くなった.
遊ぶときは遊ぶ.
寝るときは寝る.
甘えるときは甘える.
何となく,生活全般に気負いが無くなったような感じである.

きっと,さんとの関係を含めていろいろ考えた末に,
何か彼女なりに出した結論があるんだろうな−−−と思う.
でも,そんなことまでわざわざ気を回すのもバカらしいので,
ただただ,かわいいりんを堪能させてもらっている.