Sunday, February 18, 2001

こんなこともあった...

 そうそう、りんが10ヶ月くらいの頃、しつけ教室っていうのに1度だけ参加したことがある。確か初夏の暑い日だったと思う。特に何かに困って・・・というわけではなかったのだけど、こういうところでどんなことをするのか、全く知らなかったので行ってみることにした。
 炎天下の中、ゴールデン、ラブたちに混じって指導を受けてきた。横に座らせて近くを訓練士が通っても動じない訓練。伏せさせて、飼い主が周りをまわっても動かない訓練。他人が近寄っても飛びつかない訓練。・・・・・・。
 ま、家庭犬の訓練、っていったところなんでしょうね。

 でも暑かったんです。
 人間だってタープの中にすぐに避難していたのに、黒ラブやB/Wのボーダーコリーにはちょっときついお天気でした。りんはしばらくイヤイヤ私につき合ってくれていましたが、とうとう、「フセ」をしなくなり、私が彼女の手をつかんでフセの形を整えようとしたとき、かなりきつく手を噛んできました。
 目は 「もうイヤだ!」 と訴えていました。

 こういうときは、形だけでもきちんとさせてから、終わりにするべき、犬が嫌がるのを犬の言いなりになってはいけない、といった意見をもらいました。

 でもね、私は 「りん、ごめんね」 って思いました。私だって、暑かったんだもの。そして、心の中で 「家庭犬、しっか〜〜く!!」 って笑ってました。

 それから2度とこの類の教室っていうのには行ったことがありません。

 今ですか?
 今もろくに 「マテ」 も 「スワレ」 もできません。 「スワレ」 と 「フセ」 の区別もかなり怪しいです。

 どんなところへ遊びに行っても彼女は私たちからつかず離れずふらふらしています。ときどき、私たちを振り返って、 「まだ遊んでてもいい?」 と目で訊いてきます。笑って首を縦に振れば、またその辺をうろうろ。 「帰っておいで」 と言えば、普通の顔で戻ってきます。喜んでいるのでも、媚びているのでも、しょげているのでもない普通の顔。

 訓練競技会にも家庭犬テストにも程遠いけれど、これが一番素敵な関係だと私は思っています。

 そりゃあね、たまには 「ちぇっ!!」 てな顔も 「えーーー!!!」 ってな顔もするんですけどね!