Thursday, April 18, 2002

幸せなひととき

マンションのベランダにしゃがみこんで、下の小道を歩く人や、車や、散っていく桜や農作業しているおっさんを柵越しに見下ろす。
 「あ、変なオヤジが歩いてるぞ!」
 「春も終わりかねー」
なんて言いながら、
身体をくっつけるようにして一緒に外を見る。たった数分の時。

別にどこで寝ててもいいんだけどさ・・・って顔しながら、トイレやお風呂のドアの前でなんとなく寝そべる。ドアを開けたとき、あ、待っててくれたのね・・・って思う瞬間。

何にもない公園やあぜ道をプラプラ散歩しながら、ときどき小声で犬の名前を呼んでみる。
あっちこっちの匂いを取りながら遊んでいても、 「なんか呼んだ?」 って戻ってくる。
いや、べつに用はないんだけどさ、いい子だね。

仕事をしようと机に向かうとき、明らかに不満気な4つの目。
 「遊ばないの〜!?」
いつのまにか時が流れて、ふと気になって後ろに目をやると、そのままの場所で不貞寝している2頭。

キッチンのシンクに手をかけて、背伸びして私の料理を見ている。そりゃ、もちろん何かもらえないかとワクワクして見てるんだろうけど、結構真剣な顔で包丁のリズムを見てたりする。
おもしろい?