Monday, March 07, 2005

大歓迎

いつのまにやら単身赴任の身になっていて,4頭の犬たちに会うのは1週間おきです.
仕事を終えてから2時間ほどドライブするので,家にたどり着くのはどうしても夜になります.
(8時過ぎには静まり返ってしまう田舎ってやっぱりすごい!)

普段からこの時刻には,犬たちも居間に入って思い思いに寛いでいます.
せっかくの静けさを破りたくないので,できるだけそ〜っとドアを開けるのですが,すでに気配を察して "来たんかぁ!?" 状態になっていた犬たちが,一斉に飛びついてきます.
正直,お行儀は最悪ですが,この揉みくちゃの出迎えも捨てがたい.
ドライブの疲れがすっと消えますもん.

どの子も全身で歓迎してくれるのですが,個性豊か(勝手気ままとも言う)な犬たちゆえ,その作法はさまざまです.
正面に陣取って最高の "良いお顔" を作りながら鼻を鳴らす犬.
その周りを駆けながら隙を見て正拳突きを入れてくる犬.
さらにその周りをギャロップしながら 「ごぅわろぉぉぉ」 と変な声を上げる犬.
そして情けなや早や一週間で顔を忘れたのか,周りに合わせて尻尾は振るものの,前手を踏ん張って警戒している犬.
(・・・さて,誰が誰でしょう?)

攻め方はいろいろですが表情は似ています.
ペタリと後ろに倒した耳,尻に巻き込みながら腰ごと振る尻尾,頭を下げながらチラチラとこちらを伺う目つきなどなど.
へいへい,犬でござい〜と恐縮しつつ,それでもやっぱり嬉しいから身悶えしちゃうといった風情です.
自分でも変だと認めますが,この屈折感が犬らしくていいなぁと思っています.

それにしても,犬ってバカですな.
損な性分と言いましょうか.
開けっぴろげに気持ちを表現したりするから,そこを見透かされて痛い目にも遭ってきたろうに.
猫みたく澄ましてた方が,もっとちやほやしてもらえたかもしれないのに.
そんなに人間が好きなのかねぇ?

と言いつつ,まんまと篭絡されてしまうバカな人間もいるのだから (少なくともここに一人),損は無いのかも.