Tuesday, October 30, 2007

じぇち子とカイ坊(1)


じぇちのことは,もうあちこちで書いてきた.
どうも彼女のことを考えると心乱れるようで,どの文章も壊れている.

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思えば初対面のときから,彼女にはどこか幸薄いイメージがあった.
フォークリフトが走り回る空港の貨物置き場に置かれた犬用ケージ.
その一番奥からこちらを窺う目つきには,子犬らしいオープンな無邪気さはなかった.

同じ一つ屋根の下に暮らしながら,できれば一人にしておいて私のことは放っておいてと,居間に集ったメンバーを土間の隅から上目使いで見ていたころが懐かしい.

こいつははっきり言って悪い.
それも "ぐ" のような可愛げのあるヤンチャではなくて,そーだなー,むしろ腹黒いという感じ?

ナメたお腹の 出し方で あなたのウソが わかるのよ~♪

でも・・・でもさ・・・,じぇちはカワイイのよ.
いくら裏切られても,いくら翻弄されてもね.

こんなこと書き残すと後で恥ずかしくなって悶え苦しむのが目に見えているのだが,,,そんなじぇすがどーにもこーにも可愛いくて仕方ないのである.

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嗚呼みっともなし.
でも本当に彼女は憎めない.
人の言うことなんかキッパリ無視する不良娘なのに.

感じが伝わるかどうかわからないけれど,彼女は人との距離のとり方が独特である.

家の中でもそれとなく離れていて...寄ってきた時に手を伸ばすとスッと避け...撫でたら迷惑そうなのに背を向けるとひゃんひゃん文句を垂れ...寝ている人の腹の上をずかずか歩き...おやつをねだる時はずーずーしくアゴを乗っけて...何を考えているのかサッパリわからない(多分,何も考えてないのだろう).

人のことを気にしてるくせに無関心を装ったり,そっけなくしたり,ときに「ずるく」振舞う.
こんな押したり引いたりの攻撃に,おじさんはあえなく陥落するのです.

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