Wednesday, January 28, 2009

町内犬地図 (1)

話のきっかけに,アル中歴のあるコラムニスト小田嶋隆氏の一文をお借りする(さすがプロ,ビール片手にこんな文章が書けるとわ).

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 ビールの問題は「きりがない」ことだ。
 ビールは確かにウイスキーや日本酒に比べればアルコール度数の低い酒だが、逆にいえば、この酒は浴びるほど飲むことによってはじめて酒たり得る酒だ。頭が痛くならないと飲んだ気がしないのだ。ビールに適量はない。飲み足りないか、飲み過ぎるかのどちらかなのだ。
 しかもビールは、自宅の冷蔵庫にはもちろん、自販機にも喫茶店にも映画館にも、ドライブインやそばやにも、ある。ビールは私が行くあらゆる場所に、あまねく存在し、私に向かって、
「冷えてますよ」
と呼びかけることをやめない。
「勝手に冷えてやがれ」
と、思うときもあるが、せっかく私のためにそうやって冷えてくれているものを、拒み続けることができるだろうか。
 まとまりのない話ですまない。そう。お察しの通り私はビールを飲みながらこれを書いている。本当にすまない。

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なるほど酒好きには世の中ってそんな風に見えてたのか.
まろはからっきしの下戸だからビールたちは一向に呼びかけてくれないが,"ビール" を "犬" に置き換えれば,その感じだけはわかるような気がする.

(2)に続く
 

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